5~7巻で「ベルセルク」の女性版だったと姿勢を正し、
8~11巻に至るや否や思わず目を見開いて手に汗握る展開に
続きはまだか! と叫びたくなった作品。
主人公たちがとても敵わない強大な相手と対峙し、先ほどまで隣で闘っていたはずの仲間が為す術もなく一蹴されたとき、思わず読み手である自分自身の歯の根が鳴り、身体が震えました。
過去の回想によって、主人公の持つ哀しみと絶望感を読者と共有させる手法に至ったとき、これは「ベルセルク」だ。と思い至ったものの、別種の“怖さ”を感じ、今も作品を追っています(これを書いた時点では11巻まで刊行)。
序盤はややあっさりし過ぎている感もあり物足りませんが、過去の回想を経てから俄然面白くなり始めます。
特に、序盤おざなりだった妖魔のデザインが急に迫力を増すあたりからは、必見と云えるでしょう。この作者は間違いなく変態です。(「エンジェル伝説」のころから片鱗はあったけど…)
掲載紙である月刊少年ジャンプが休刊になるので、次は週刊少年ジャンプに移籍するそうです。週刊ペースでこのクオリティを維持するのは不可能だと思うので、おそらく月イチ掲載になるのでしょう。
いずれにせよ佳境に入り始め、加速する物語を留めては欲しくないものです。
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